ミストラーダ/ブラジャジル
MISTURADA/BRAJAZZIL

Label:CAMARADA CD品番:RKCY-2700
発売日:2003.10.22 POS:4544873 02700 0
税抜価格\2,381 税込価格\2,500
発売会社:有限会社ローヴィング・スピリッツ 販売会社:
スリーディーシステム株式会社 株式会社プライエイド・レコーズ

メンバー】(keyboards, bassはダブルキャスト)
吉田和雄(drum) 上西智子(flute) 堤智恵子(sax) 仙道さおり(percussion) 二村希一、
林正樹(keyboards) 八尋洋一、大森輝作(bass)

【収録曲】
01. サイドワインダー
SIDEWINDER (Lee Morgan) 5:45

02. ヴォセ/オール・オブ・ミー
VOCE/ALL OF ME (Roberto Menescal-Ronaldo Boscoli/Simons-Marks) 5:22

03. トンボ/ミストラーダ/オレオ
TOMBO/MISTURADA/OLEO (Airto Moreira/Sonny Rollins) 8:57

04. ア・ヴォルタ
A VOLTA (Roberto Menescal-Ronaldo Boscoli) 5:26

05. ソ・ダンソ・サンバ
SO DANCO SAMBA (Tom Jobim-Vinicius de Moraes) 3:37

06.ビリンバウ・ソロ
BERIMBAU SOLO 1:51

07.  シェガンサ
CHEGANCA (Edu Lobo-Oduvaldo Viana Filho) 5:11

08.シン・オウ・ノン
SIM OU NAO (Djavan) 7:02

09.クラヴォ・イ・カネラ
CRAVO E CANELA (Milton Nascimento-Ronaldo Bastos) 5:27

All arranged by MISTURADA
(except SO DANCO SAMBA by SAMBA BANK)
Total Time 48:43


【バンドプロフィール】
ミストラーダ(MISTURADA)とはミキシング(Mixing)のポルトガル語。ブラジル音楽を得意とするドラマーでプロデューサーの吉田和雄が中心となって、フルートの上西智子、サックスの堤智恵子、パーカッションの仙道さおりの有能な3人の人気女性プレーヤーをフィーチャー、実力派の男性陣3人がサポートするインスト・ブラジリアン・バンドを結成。レパートリーはブラジルを中心にジャズのスタンダードまで独自のアレンジで聴かせる。2000年5月にはNHK-FMとハイビジョンの番組「セッション505」に出演、全国から問い合わせが殺到するなど大好評を博した。明るく迫力あるライブ・パフォーマンスは今やジャズ・スポットの人気をさらっている。2001年6月にデビューアルバム「ムイント・ベン」を発表、2002年10月には2作目「バチーダ・ノヴァ」を、そして、3作目「ブラジャジル」が本作。


【メンバーのプロフィール】

上西智子(flute)
 東京生まれ、大阪育ち。7歳よりピアノ、13歳よりフルートを始める。大阪音大卒、フルートを待永望氏に師事。大学在学中よりクラシック奏者としての活動を始めるが、ジャズやブラジル音楽に興味を持ち、土岐英史、菅原乙充の両氏にジャズの手ほどきを受ける。
本場の音楽を肌で感じようと1997年にブラジルへ遊学。現在、LUA、前田優子ユニット、中村善郎(Vo,G)等、ブラジル音楽を中心に関西及び関東で活躍。バーデン・パウエルの息子のルイ・マルセル・パウエルやジョイスの愛娘であるアナ・マルチンスのレコーディングにも参加。

堤智恵子(つつみちえこ:sax)
埼玉県大宮市出身。中学の頃からアルト・サックスを吹き始め、伊奈学園高等学校に入学、ブラスバンドに専念する。東京音大サックス科へ進学、4年生のときジャズに興味を持ち、ジャズ・サックス・プレイヤーの土岐英史氏に師事。1994年頃より作曲及びライブ活動を始める。教育テレビ「うったっておどろんぱ」、ゴルフ・メーカー「プロギア」のCM曲を演奏。
現在、自己のバンドで都内、大宮、横浜をメインにライブ活動を行っている。そのメンバーには八尋洋一(b)、岡部洋一(perc)など一流のミュージシャンを選び、六本木サテンドールにて隔月でオリジナル曲を中心としたライブを行っている。
また、ジャズ・ピアニストの今田勝が率いる「NOW IN」、プロデューサーとしても有名なドラマー、吉田和雄のバンドにも参加している。ジャズを中心にポップス、ラテンと幅広い許容力も魅力である。最近はテナー、バリトン・サックスもこなしている。
99年、インターネットのJazz Pageの人気投票ではアルト・サックス部門で史上初の「初登場第一位」の快挙を成し遂げた。
 2000年10月にNY、RIO録音を含む待望のデビューアルバム「ソアリング・フェザー」を発表。続いて2作目「タイニー・ポケット」発売。そしてすべてリオ録音の3作目「サンタ・クルス」を2003年12月に発売予定。

仙道さおり(せんどうさおり:percussion)
 千葉県松戸市出身。作曲家の父の方針で5歳よりドラムを学び、中学よりピアノとクラシック・パーカッションを学ぶ。ステージはすでに小学5年からオペラの伴奏などで経験している。東京音楽大学付属高校で打楽器を専攻、卒業後、伊達弦氏にコンガを学ぶ。
 19歳でプロデューサー、ドラマーの吉田和雄氏に認められ演奏活動を開始。96年、吉田の率いる「フォルマ・ジ・アグア」に国府弘子(pf)などと参加、都内のジャズスポットを中心に活動。同時に渡辺貞夫を筆頭に多くのジャズミュージシャンとTV、FMなどで共演、好評を博す。
 1999年4月には吉田のプロデュースで待望のデビューアルバム[モザイク/仙道さおり](RCIP-0014)が発売され、フィロー・マシャード、マルコス・ヴァーリ、ウーゴ・ファットルーソなど現在の世界の音楽シーンをリードするゲストも参加した内容の濃いものとなっている。
 多くのセッション、そして自己のバンドで活躍中。現在、男女を問わず若手No.1の評価を受けている。その可憐な容貌からは想像できないパワフルなプレイが身上。
 2001年4月には、ブラジル・ロック界の巨人、ペドロ・ルイスが参加した第2作目のCDが発売された。

二村希一(ふたむらきいち:piano)
 1956年生まれ。20歳でプロ・デビュー。本多俊之カルテット、鈴木明男クインテット、宮の上貴昭カルテット、リチャード・パイン・バンド、遠山晃司トリオ、ジョン・ネプチューン・バンド、サンバのレイラ・コン・サウダージ、フランシス・シルヴァ&ゾナスル、松井洋クインテット、加藤崇之クインテットなどに参加。現在、テイクテン、小島のり子(fl)カルテットに参加、自己のクインテットでも活動、ジャズ界でもっとも多忙なピアニストの1人である。

林正樹(はやしまさき:piano)
 1978年東京都新宿区生まれ。
5歳よりピアノを始め、中学入学後ポピュラー音楽に目覚め、独学で音楽理論の勉強を始める。
高校入学後、ジャズに目覚め、その後、佐藤允彦、国府弘子、大徳俊幸らに師事し、ピアノ、作曲、編曲などを学ぶ。
大学在学中の1997年より、民謡歌手の伊藤多喜雄のバンドで南米ツアー(パラグアイ、チリ、アルゼンチン)、国内ツアーに参加し、プロとしての活動を始める。以後、吉田和雄、中島啓江、中村善郎、横山達治、柏木広樹、ウェイウェイ・ウー、ウ−ファン、赤木りえ、宮野弘紀、南佳孝、原田芳宏などさまざまなミュージシャンとのライブ、コンサートに参加する傍ら、自己のユニットである「宴」「林正樹カルテット」「シャバヒゲ」などを中心に、ライブ活動中。またソロピアノライブも定期的に行っている。「宴」では2002年8月にVMEよりCDをリリース。

八尋洋一(やひろよういち:bass)
1959年東京築地生まれ。スペイン領カナリア諸島育ち。現地でのバンド活動の後、帰国。その自由奔放なプレイが話題になり、83年、ブラジルのオルガン奏者ワルター・ワンダレイのトリオでプロ・デビュー。現在ベーシストとして頂点にありスピック&スパン、日野晧正、国府弘子など多忙を極める。

大森輝作(おおもりこうさく:bass)
 茨城県出身。1995年、音楽専門校在学中、吉田和雄と出会い、「SAMBA BANK」に参加。現在、「MISTURADA」やピアニストの今田あきら、関恭史らのバンドでプレイ、自己のグループ「スーパーサンバブラザース」や「OKI-DOKI」では最も影響を受けたブラジル音楽を題材に精力的に活動している。

吉田和雄(よしだかずお:drums)
 埼玉県川越市出身。子供のころより、地元の「はやし」に親しみ、大学在学中にブラジルのリズムの魅力に惹かれドラムを学ぶ。自己のグループ「スピック&スパン」を中心に活動。2000年に11枚目のアルバムを発表した。日本では珍しくブラジリアン・テイストのリズムを習得したドラマーとして高く評価され、ナラ・レオン、ロベルト・メネスカル、ワルター・ワンダレイ、トゥーツ・シールマンズ、パット・メセニー、渡辺貞夫など内外のトップ・アーティストとステージ、レコーディングをともにする。
一方プロデューサーとしても活躍、日本では小野リサ、城戸夕果、中村善郎、ショーロ・クラブなどを、ブラジルではジョイス、ジョアン・ドナート、カルロス・リラ、クアルテート・エン・シー、トニーニョ・オルタ、ミウシャ等のアルバムを制作している。

【アルバムコンセプト/曲目解説】
吉田和雄(リーダー,ドラマー)

ミストラーダは過去、2作をリリースしてきましたが、今回もジャズとブラジル音楽を結びつけるというコンセプトは変わりません。ブラジルでは昔からこの試みは行われ、ボサノヴァというひとつの成果を生みました。今、世界中で、特にブラジルの外でそれが行われています。ミストラーダもそんな音楽界の潮流をリードして行きたいと考えています。アルバム・タイトルにもそんな主張を表してみました。さて、このアルバムではジャズのスタンダードを3曲、何らかの形でブラジル音楽と結びつけています。そしてブラジルの曲にもジャズのエッセンスを盛り込んであります。何の違和感もなく、自然に皆さんの耳に忍び込んでくれたら、と願っています。
ミストラーダの音世界をお楽しみください。

1. サイドワインダー
 60年代はボサノヴァ・ブームと同時にジャズ・ロックの旋風が巻き起こった時代でもあります。フルートのハービー・マン、ピアノのラムゼイ・ルイス、そしてこの曲をヒットさせたトランペットのリー・モーガンたちが代表選手。そんな名曲をブラジル風のアクセントにして現代に蘇らせました。ファンキーなエレピは二村希一です。

2. ヴォセ/オール・オブ・ミー
 直訳すれば「あなた/私のすべて」となる、タイトルが対照的なボサノヴァとジャズのスタンダード。それぞれの曲の前半と後半をつなぎ合せたアレンジですが予想以上に良いコンビネーションでした。林正樹のオルガン・サウンドもいかにもボサノヴァ、といった感じです。

3. トンボ/ミストラーダ/オレオ
 ライブではもう踊り狂う人がいるほど人気の「トンボ/ミストラーダ」。多くの方のご要望にこたえて、アルバムに収録することになりました。今回はジャズ・サックスの巨人、ソニー・ロリンズの名曲もノリノリのサンバでメドレーに加えています。

4. ア・ヴォルタ
 エリス・レジーナの名唱で有名なこの曲では、上西智子の端正なアルト・フルートをフィーチャーしています。メロディが浮き立つ様、全体に控えめなバッキングにしてみました。

5. ソ・ダンソ・サンバ
 多くのアーティストが採り上げているジョビンの名作。転調を繰り返すアレンジで変化をつけました。ピアノとスキャットは、今回唯一のゲスト、小泉明子です。

6. ビリンバウ・ソロ
 ライブでもおなじみのブラジル北東部の楽器、ビリンバウ。仙道さおりのユニークな奏法にブラジル人もビックリ!

7. シェガンサ
 エドゥ・ローボは北東部の民謡に素材を求めた現代のブラジルを代表する作曲家。この曲は初期の作品ですがイジェシャ、バイオン、サンバといったリズムの変化で構成してみました。スラップ奏法で大森輝作のベースが唸ります。

8. シン・オウ・ノン
 大スター、ジャヴァンの曲を、堤智恵子がソプラノ・サックスで歌い上げます。バリバリのプレイでお馴染みの彼女、実はロマンティックな曲もお似合いです。

9. クラヴォ・イ・カネラ
 ミルトン・ナシメントの3拍子のサンバに、よりネイティブな雰囲気を盛り込みました。ベースの八尋洋一のリズム遊びが随所に散りばめられています。バンブー・フルートも参加して民族色を強めつつ終わります。
         

【Credit】
エグゼクティブ・プロデューサー:冨谷正博
プロデューサー:吉田和雄
録音:ユーフォニック・スタジオ 2003年6月〜7月
ミックス&編集:オーザック・スタジオ
エンジニア:吉田 和雄
マスタリング:関田 泉(パラダイス・レコード)
アート・ディレクション&デザイン 目崎慎二
Special thanks to: Tama Drums, Meinl Percussion, 島谷克人

BRAJAZZIL/MISTURADA CAMARADA RKCY-2700

01. SIDEWINDER (Lee Morgan) 5:45
02. VOCE/ALL OF ME (Roberto Menescal-Ronaldo Boscoli/Simons-Marks) 5:22
03. TOMBO/MISTURADA/OLEO (Airto Moreira/Sonny Rollins) 8:57
04. A VOLTA (Roberto Menescal-Ronaldo Boscoli) 5:26
05. SO DANCO SAMBA (Tom Jobim-Vinicius de Moraes) 3:37
06. BERIMBAU SOLO 1:51
07. CHEGANCA (Edu Lobo-Oduvaldo Viana Filho) 5:11
08. SIM OU NAO (Djavan) 7:02
09. CRAVO E CANELA (Milton Nascimento-Ronaldo Bastos) 5:27

All arranged by MISTURADA (except SO DANCO SAMBA by SAMBA BANK)
Total Time 48:43


MISTURADA
Tomoko Uenishi: flute, alto flute, bamboo flute
Chieko Tsutsumi: soprano, alto & tenor sax
Saoli Sendo: percussion
Kiichi Futamura: keyboards (on track#1,4,7,8)
Masaki Hayashi : keyboards (on track#2,3,9)
Yoichi Yahiro: bass (on track#1,8,9)
Kosaku Omori: bass (on track#3,5,7)
Kazuo Yoshida: drums
Guest Musician
Akiko Koizumi: piano, voice

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